私たちの夢、目標は、都市で発生する可燃性廃棄物等を活用して、「原発1基分」の電力と熱を分散・自立型のインフラとして地域に供給すること、そして、エネルギー供給事業を通じて地域をより豊かにしていくことです。

魏晋南北朝時代の詩人・陶淵明が詠んだ「雑詩」の一節に、「人生無根帯、飄如陌上塵」という一節があります。人生は『おおもと』にあたるような根もなく蔕(へた)もない、道にさまよう塵芥(ちりあくた)のようなもの。一人一人の人間には植物の根や果実の萼である蔕(へた)にあたるものはないかもしれませんが、人間には知恵があります。知恵を使えば、自然と共生する持続可能な社会を作ることが可能です。私たちは、持続可能(サステイナブル)な社会を構築するための「根帯」(根と蔕)としての働きを担いたいと考えています。

大規模気候変動の影響で毎年のように大きな災害が発生しているなかで、人口減少や高齢化に直面しているわが国では、大規模集中型のインフラを全国的に維持することは困難だといわれています。さらに、中国などへの輸出が禁止されて行き場を失ったプラスチック系廃棄物の有効活用が急務となっています。そして、東日本大震災に伴う原子力災害によって、原子力発電所に代わって石炭火力発電所の稼働率が高まっており、温室効果ガスの発生抑制という観点から大きな課題を抱えています。

私たちはこれらの課題にチャレンジするために6年前に設立されました。

一人一人の人間は小さな存在ですが、知恵を使えば「自然と調和・共存する持続可能な社会」の形成を通じて、これらの課題を解決することも可能だと確信しています。

エネルギー供給事業を通じて、地域のより豊かな生活を築き上げていくことが、私たちの存在意義であり、ミッションです。

「根帯」という言葉を胸に、夢を叶えるためのチャレンジをしていきます。

根帯

Vision

未来への宣言

2つの資源問題の課題を解決していくことこそ未来への道だと考えます

課題1:環境負荷の高い
現在の廃棄物処理

廃棄物処理の適正化は、人類共通の課題となっています。
現状は、効率処理の名のもとに、環境に対する負荷が重い処理が継続されており、それも限界を迎えつつあります。
設備の老朽化に伴う建替え時には、周辺地域環境への更なる配慮が必要となりどの地域でも課題が山積しています。

課題2:即応性の高い
クリーンエネルギーが少ない

太陽光発電を中心に再生エネルギーによる発電量が増大していますが、石炭火力発電が国全体のエネルギーミックスに占める比率は依然と高く根本的な解決には至っていません。また、電力供給安定化の観点から、即応性の高い発電方式が求められていますが、クリーンエネルギーのなかでは即応性の高い発電方式は多くないのが実状です。